ノルウェー旅行 4日目 ~ガイランゲルからベルゲンへ~
早朝のガイランゲルを散策
昨夜はそれまでのトラブルによる疲れも溜まっていて、バイキングの晩ごはんを食べて部屋に戻ってからの記憶がほとんどありません(笑)
かろうじて1時ころに目を覚まし、真夜中でも薄明るい外の様子を見たことだけは記憶に…
ぐっすり眠ったせいか、はたまた時差に慣れていないのか、5時過ぎには起床。当初の予定ではガイランゲルを7時40分のバスでオーレスンに向かい、3時間ほど散策と昼食の後ベルゲンへ飛行機で向かうことになっていました。
フランクフルト空港のトラブルで、本来連泊する予定だったガイランゲルも1泊になってしまったので、出発を遅らせガイランゲルの滞在を伸ばすという選択肢もあったのですが、天気が下り坂であること、昨日ダルスニッパ展望台で素晴らしい景色を見れたことから、そのまま予定通りの行動をすることにしました。これでようやく本来のスケジュールに追いついたということです。
そうは言っても出発までの時間ももったいないので、朝食前に早朝のガイランゲルを散策してみます。昨日は港の周辺を歩いたので、今日は山側の方に行ってみます。昨日バスで通ったユニオンホテルの前に滝があり、そこから港まで遊歩道があるようだったので、そちらを目指します。
昨日とは打って変わってどんよりとした雲。それはそれで味がありますが…
ガイランゲル・ホテルの裏口から車道に出て、ジグザグ道をユニオンホテルまで15分ほど歩きます。ホテルのすぐ前に滝があって、ここから川沿いの遊歩道に入ります。
早朝なのでまだ誰もいません。ひんやりした空気と、滝から溢れ出るマイナスイオンを浴びて、清々しい気分です。
遊歩道には所々展望台もあって、金網の床下を轟々と川が流れて結構迫力があります。
ガイランゲルからオーレスンへ、乗り換え乗り換えのバス移動
1時間ほどでホテルに戻り朝食。すぐにチェックアウトして港のバス乗り場に向かいます。
すぐ横にはヘレシルトに向かうフェリーの乗り場も。ホテルに泊まっていた日本人ツアーの団体はバスごとこの船に乗って行きました。ツアーは楽ちんでいいなぁ…
乗り場の前にはトロル。
バスがやって来ました。昨日ダルスニッパに登った時と同じバス、運転手さんでした。路線番号211は、オーレスンまで繋がっていますが、このバスはフェリーに乗り換えとなるアイスダール(Eidsdal)行きという標記になっていました。支払いにはクレジットカードも使えます。オーレスンまでは二人で366NOK。二人以上だと割引になっているようで、意外と安いです。このうち50NOKはこの後乗り継ぐフェリーの乗船料です。チケットはバスの分とフェリーの分2枚受け取ります。
低い雲がかかって神秘的なフィヨルドを走ります。5分も走るとつづら折りの急坂に入り、華麗なハンドル捌きでグングンと高度を上げていきます。
ほどなくしてオルネスヴィンゲン(Ørnesvingen)展望台に到着。3分程のフォトストップです。天気はあまり良くないですが、左手にガイランゲルの街、正面にはフィヨルドの断崖絶壁、右手にはガイランゲルからは見えない七姉妹の滝が見えます。とても贅沢な眺めです。
オルネスヴィンゲン展望台まで登り切るとそこから先は比較的平坦な谷間の道を進みます。
アイスダールまでは40分ほどで到着。すでに対岸のリンゲ(Linge)行きフェリーが停泊していて、そちらに乗り換えです。10分ほどでフィヨルドを横断します。
リンゲからはまたバスに乗車します。バスはリンゲの街の方から来るので、しばし桟橋で休憩。乗り継ぐ15人ほどの乗客たちが、フェリーが去った後の、風と水の音しか聞こえない桟橋でバスを待つ姿はなんともシュールです。
やってきたバスは中型で、街の方から乗ってきた人、ガイランゲルから乗り継いできた人でほぼ満席になりました。
これでオーレスンまで行くのかと思いきや、スジョフォルト(Sjøholt)という見ず知らずの街のバスターミナルで降ろされてしまい、乗り換えとのこと。今度はヴェストネス(Vestnes)の方からやってきた大型のバスに乗車します。これで都合3回の乗り換え。私達は大きな荷物をオーレスンのホテルに置いて来ていたのでよかったですが、スーツケースを持った旅行者はなかなか大変そうでした。
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この後ベルゲンの方で乗ったバスもそうでしたが、地方ではこのような複数路線の乗せ合わせが頻繁に行われているようです。クルマ社会にあって人口も少ない中、なるべく効率的かつ利便性を確保するための策なのでしょう。これで本数が確保されるなら旅行者としては我慢しなければいけません…
美しいアール・ヌーヴォーの街 オーレスン
ガイランゲルを出発してから3時間ほど、11時前にオーレスンに戻ってきました。空港行きのバス乗り場を確認した後、バスターミナルの中にあるコインロッカーに余計な荷物を預けます。
地方でもコインロッカーがあるのは有り難いですね。90リットルクラス以上の大型スーツケースは厳しそうですが、70リットル程度の中型なら余裕で入る大きさでした。
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一昨日は夜の到着だったのでアクスラ山の展望台に登って、なかなか沈まない夕陽を見て終わりましたが、今日はオーレスンの美しい街並みをゆっくり散策します。
中心となるのは街を東西に分断するオーレスン水道。黄色、ピンク、白に塗られた建物はガイドブックにも必ず載っている、オーレスンの象徴のような風景です。
その水道に架けられたヘッレブローア橋のたもと、ポテーケルトルゲ広場周辺はテラスレストランなどもありとても賑やか。広場には「漁師の少年像」。頭に乗ったカモメが哀愁をそそります。
広場の向かい側にはアール・ヌーヴォー・センター。オーレスンの歴史が分かる小さな博物館になっています。
1階はもともと薬局で、今は博物館付属のショップになっていますが、内装は当時のまま保存されています。
有料のエリアではタイムスリップを模したエレベーターに乗り、映写室で大火に見舞われた当時のオーレスンが写真と映像で紹介されます。オーレスンは1904年の大火で、街の中心部にあった800以上の建物が焼失してしまいました。しかし、亡くなったのは一度避難したものの、家財品を取りに家に戻ってしまった1名のみ。その後僅か3年で、半数以上の建物が火災に強い石造り、当時最先端の流行を取り入れたアール・ヌーヴォー様式で次々と再建されました。我が家もパルコンでよかったよかった。デザインはアレだけど(笑)
2階は邸宅になっていて、当時の調度品も展示されています。
アール・ヌーヴォー・センターを出た後は街の西側を散策します。水道沿いに並んでいたカラフルな建物の裏側にあたります。
このあたりもカフェやレストラン、ショップが並んでいて、人通りも結構多い場所。
でも大都市に比べればほんとのんびりしていて、いい街でした。
もちろん、ご当地・観光地マグネットもゲット。
水道沿いのハンバーガーショップで遅めの昼食をとった後、ホテルに預けていたスーツケースをピックアップして、空港行きのバスに乗車します。空港までは2つの海底トンネルを通過して約25分。
ヨーロッパの空港は省人化が徹底されていて、チェックインはもちろん、預け入れ荷物の手続きもすべてセルフサービス。待合室は北欧テイストで、規模の小さい空港ながらカフェやショップもあり、雰囲気はちょっとしたフードコートのよう。
ベルゲンへのフライトはスカンジナビア航空 SK4173便。関連会社のJet timeが運航するATR72-600型プロペラ機です。
ベルゲンまでは50分ほどのフライト。
世界遺産 ブリッゲンの街 ベルゲン
ベルゲン空港も決して大きな空港ではないのですが、旅行者がたくさんいて、ガイランゲルやオーレスンから来るとえらい都会に来たような錯覚を覚えます。
空港からは中心部へはバスで20分少々。車内で運賃を払うと割高なので、事前に券売機かネットで往復のチケットを買っておきましょう。ちなみに現在ベルゲン郊外まで運行しているトラムが、まもなく空港まで開通するようで、バスの車窓からも試運転している様子が見えました。
ベルゲン・バスターミナルで下車。予約していたホテルはベルゲン・バスターミナルから駅を挟んで反対側のホテル・テルミヌス。外見は普通のホテルですが、内装はとても歴史を感じる重厚感のあるホテルです。
部屋に荷物を置いて夕方の街を散策します。
少しお腹も空いてきたので、安いうまいとネットで評判の良かったソーステレネ・ハーゲリン(Søstrene Hagelin)というお店へ。
カジュアルなファストフードスタイルのお店で、クラムチャウダーのようなフイッシュ・スープや、フィッシュケーキを注文。フィッシュケーキは魚肉ハンバーグというよりも、もっと魚の身がしっかりしていて、さつま揚げとかじゃこ天を洋風にしたような感じ。これで130NOKだから、日本の感覚で言えば高いけど、ノルウェーではまぁリーズナブルな方。美味しかったです。
ノルウェーの街中ではよく見かけるセブンイレブンの店内。もちろん日本のようにあれもこれもは無いけれど、西欧のように、夜や週末になると飲み物を買うことすらままならないところに比べるととても便利。
海沿いに出るとベルゲン随一の観光スポット、世界遺産のブリッゲン。
三角屋根のかわいらしい木造建物が並んでいます。正面から見ると家屋のようですが、実際は14世紀以降に栄えたドイツの交易商、ハンザ商人の倉庫や事務所として使われた建物で、ひとつひとつの建物がウナギの寝床のように細長く奥まで伸びています。木造なだけあって火災で度々消失してしまったようですが、その都度修復、復元され今に至っているようです。港に面した正面はおみやげ屋さんやブティック、奥にまわるとギャラリーや工房などクリエイティブなお店も並んでいます。
建物はその古さからか、面白いくらいに傾き、歪み、軋んでいます。こんな階段登れるの? というようなところも…地震がないからこそなのでしょうか。
ブリッゲンのすぐそばはマーケットになっていて、美味しそうな魚介類を目玉の飛び出る値段で売っています(笑)
ブルーベリーやラスベリー、チェリーなど北欧らしいフルーツも。
ちょっと抵抗を感じながらも、晩ごはんにします。タラバっぽいカニとムール貝、これにビールでチップ込み500NOK!! 味は美味しかったのがせめてもの救い…
観光客向けのぼったくりかと思うところですが、通りがかりのマックを覗いて104NOKという値札を見てみれば、まぁそうとも言い切れないのが悲しいところ。日本のマックの感覚で換算すれば、先ほどの海鮮500NOKは3,000円くらい?
スーパーで買物もします。明日お土産にするものを買い込むので、その下見です。
まもなく空港まで延伸するトラム。
小さいながらも重厚感のあるベルゲン駅。ソグネ・フィヨルドから帰ってきたと思しき旅行客が列車から降りてきます。
駅の窓口で明日のソグネ・フィヨルド観光の空きを確認すると、まだ空いているとのこと。明日は当初の予定だとハダンゲル・フィヨルドのノールハイムスンに行くことにしていたのですが、旅の前半が消化不良になってしまったので、あえて定番の観光スポット、ソグネ・フィヨルドに行って満足感を高めようかとも思ったのですが、ソグネ・フィヨルドに行くと早朝7時前の出発、帰着は21時前と丸一日必要になります。ベルゲンももう少し歩いてみたいし、買い物もしたいし…ということでやはり当初の予定通りハダンゲル・フィヨルドに行って、夕方前にはベルゲンに戻り、散策と買い物の時間に当てることにしました。やはりたった7日間でノルウェーはきつい…
部屋に戻ってマーケットで買ってきたベリーを食べます。これは日本で買うより安かった。
昨夜はそれまでのトラブルによる疲れも溜まっていて、バイキングの晩ごはんを食べて部屋に戻ってからの記憶がほとんどありません(笑)
かろうじて1時ころに目を覚まし、真夜中でも薄明るい外の様子を見たことだけは記憶に…
ぐっすり眠ったせいか、はたまた時差に慣れていないのか、5時過ぎには起床。当初の予定ではガイランゲルを7時40分のバスでオーレスンに向かい、3時間ほど散策と昼食の後ベルゲンへ飛行機で向かうことになっていました。
フランクフルト空港のトラブルで、本来連泊する予定だったガイランゲルも1泊になってしまったので、出発を遅らせガイランゲルの滞在を伸ばすという選択肢もあったのですが、天気が下り坂であること、昨日ダルスニッパ展望台で素晴らしい景色を見れたことから、そのまま予定通りの行動をすることにしました。これでようやく本来のスケジュールに追いついたということです。
そうは言っても出発までの時間ももったいないので、朝食前に早朝のガイランゲルを散策してみます。昨日は港の周辺を歩いたので、今日は山側の方に行ってみます。昨日バスで通ったユニオンホテルの前に滝があり、そこから港まで遊歩道があるようだったので、そちらを目指します。
昨日とは打って変わってどんよりとした雲。それはそれで味がありますが…
ガイランゲル・ホテルの裏口から車道に出て、ジグザグ道をユニオンホテルまで15分ほど歩きます。ホテルのすぐ前に滝があって、ここから川沿いの遊歩道に入ります。
早朝なのでまだ誰もいません。ひんやりした空気と、滝から溢れ出るマイナスイオンを浴びて、清々しい気分です。
遊歩道には所々展望台もあって、金網の床下を轟々と川が流れて結構迫力があります。
ガイランゲルからオーレスンへ、乗り換え乗り換えのバス移動
1時間ほどでホテルに戻り朝食。すぐにチェックアウトして港のバス乗り場に向かいます。
すぐ横にはヘレシルトに向かうフェリーの乗り場も。ホテルに泊まっていた日本人ツアーの団体はバスごとこの船に乗って行きました。ツアーは楽ちんでいいなぁ…
乗り場の前にはトロル。
バスがやって来ました。昨日ダルスニッパに登った時と同じバス、運転手さんでした。路線番号211は、オーレスンまで繋がっていますが、このバスはフェリーに乗り換えとなるアイスダール(Eidsdal)行きという標記になっていました。支払いにはクレジットカードも使えます。オーレスンまでは二人で366NOK。二人以上だと割引になっているようで、意外と安いです。このうち50NOKはこの後乗り継ぐフェリーの乗船料です。チケットはバスの分とフェリーの分2枚受け取ります。
低い雲がかかって神秘的なフィヨルドを走ります。5分も走るとつづら折りの急坂に入り、華麗なハンドル捌きでグングンと高度を上げていきます。
ほどなくしてオルネスヴィンゲン(Ørnesvingen)展望台に到着。3分程のフォトストップです。天気はあまり良くないですが、左手にガイランゲルの街、正面にはフィヨルドの断崖絶壁、右手にはガイランゲルからは見えない七姉妹の滝が見えます。とても贅沢な眺めです。
オルネスヴィンゲン展望台まで登り切るとそこから先は比較的平坦な谷間の道を進みます。
アイスダールまでは40分ほどで到着。すでに対岸のリンゲ(Linge)行きフェリーが停泊していて、そちらに乗り換えです。10分ほどでフィヨルドを横断します。
リンゲからはまたバスに乗車します。バスはリンゲの街の方から来るので、しばし桟橋で休憩。乗り継ぐ15人ほどの乗客たちが、フェリーが去った後の、風と水の音しか聞こえない桟橋でバスを待つ姿はなんともシュールです。
やってきたバスは中型で、街の方から乗ってきた人、ガイランゲルから乗り継いできた人でほぼ満席になりました。
これでオーレスンまで行くのかと思いきや、スジョフォルト(Sjøholt)という見ず知らずの街のバスターミナルで降ろされてしまい、乗り換えとのこと。今度はヴェストネス(Vestnes)の方からやってきた大型のバスに乗車します。これで都合3回の乗り換え。私達は大きな荷物をオーレスンのホテルに置いて来ていたのでよかったですが、スーツケースを持った旅行者はなかなか大変そうでした。
<
この後ベルゲンの方で乗ったバスもそうでしたが、地方ではこのような複数路線の乗せ合わせが頻繁に行われているようです。クルマ社会にあって人口も少ない中、なるべく効率的かつ利便性を確保するための策なのでしょう。これで本数が確保されるなら旅行者としては我慢しなければいけません…
美しいアール・ヌーヴォーの街 オーレスン
ガイランゲルを出発してから3時間ほど、11時前にオーレスンに戻ってきました。空港行きのバス乗り場を確認した後、バスターミナルの中にあるコインロッカーに余計な荷物を預けます。
地方でもコインロッカーがあるのは有り難いですね。90リットルクラス以上の大型スーツケースは厳しそうですが、70リットル程度の中型なら余裕で入る大きさでした。
<
一昨日は夜の到着だったのでアクスラ山の展望台に登って、なかなか沈まない夕陽を見て終わりましたが、今日はオーレスンの美しい街並みをゆっくり散策します。
中心となるのは街を東西に分断するオーレスン水道。黄色、ピンク、白に塗られた建物はガイドブックにも必ず載っている、オーレスンの象徴のような風景です。
その水道に架けられたヘッレブローア橋のたもと、ポテーケルトルゲ広場周辺はテラスレストランなどもありとても賑やか。広場には「漁師の少年像」。頭に乗ったカモメが哀愁をそそります。
広場の向かい側にはアール・ヌーヴォー・センター。オーレスンの歴史が分かる小さな博物館になっています。
1階はもともと薬局で、今は博物館付属のショップになっていますが、内装は当時のまま保存されています。
有料のエリアではタイムスリップを模したエレベーターに乗り、映写室で大火に見舞われた当時のオーレスンが写真と映像で紹介されます。オーレスンは1904年の大火で、街の中心部にあった800以上の建物が焼失してしまいました。しかし、亡くなったのは一度避難したものの、家財品を取りに家に戻ってしまった1名のみ。その後僅か3年で、半数以上の建物が火災に強い石造り、当時最先端の流行を取り入れたアール・ヌーヴォー様式で次々と再建されました。我が家もパルコンでよかったよかった。デザインはアレだけど(笑)
2階は邸宅になっていて、当時の調度品も展示されています。
アール・ヌーヴォー・センターを出た後は街の西側を散策します。水道沿いに並んでいたカラフルな建物の裏側にあたります。
このあたりもカフェやレストラン、ショップが並んでいて、人通りも結構多い場所。
でも大都市に比べればほんとのんびりしていて、いい街でした。
もちろん、ご当地・観光地マグネットもゲット。
水道沿いのハンバーガーショップで遅めの昼食をとった後、ホテルに預けていたスーツケースをピックアップして、空港行きのバスに乗車します。空港までは2つの海底トンネルを通過して約25分。
ヨーロッパの空港は省人化が徹底されていて、チェックインはもちろん、預け入れ荷物の手続きもすべてセルフサービス。待合室は北欧テイストで、規模の小さい空港ながらカフェやショップもあり、雰囲気はちょっとしたフードコートのよう。
ベルゲンへのフライトはスカンジナビア航空 SK4173便。関連会社のJet timeが運航するATR72-600型プロペラ機です。
ベルゲンまでは50分ほどのフライト。
世界遺産 ブリッゲンの街 ベルゲン
ベルゲン空港も決して大きな空港ではないのですが、旅行者がたくさんいて、ガイランゲルやオーレスンから来るとえらい都会に来たような錯覚を覚えます。
空港からは中心部へはバスで20分少々。車内で運賃を払うと割高なので、事前に券売機かネットで往復のチケットを買っておきましょう。ちなみに現在ベルゲン郊外まで運行しているトラムが、まもなく空港まで開通するようで、バスの車窓からも試運転している様子が見えました。
ベルゲン・バスターミナルで下車。予約していたホテルはベルゲン・バスターミナルから駅を挟んで反対側のホテル・テルミヌス。外見は普通のホテルですが、内装はとても歴史を感じる重厚感のあるホテルです。
部屋に荷物を置いて夕方の街を散策します。
少しお腹も空いてきたので、安いうまいとネットで評判の良かったソーステレネ・ハーゲリン(Søstrene Hagelin)というお店へ。
カジュアルなファストフードスタイルのお店で、クラムチャウダーのようなフイッシュ・スープや、フィッシュケーキを注文。フィッシュケーキは魚肉ハンバーグというよりも、もっと魚の身がしっかりしていて、さつま揚げとかじゃこ天を洋風にしたような感じ。これで130NOKだから、日本の感覚で言えば高いけど、ノルウェーではまぁリーズナブルな方。美味しかったです。
ノルウェーの街中ではよく見かけるセブンイレブンの店内。もちろん日本のようにあれもこれもは無いけれど、西欧のように、夜や週末になると飲み物を買うことすらままならないところに比べるととても便利。
海沿いに出るとベルゲン随一の観光スポット、世界遺産のブリッゲン。
三角屋根のかわいらしい木造建物が並んでいます。正面から見ると家屋のようですが、実際は14世紀以降に栄えたドイツの交易商、ハンザ商人の倉庫や事務所として使われた建物で、ひとつひとつの建物がウナギの寝床のように細長く奥まで伸びています。木造なだけあって火災で度々消失してしまったようですが、その都度修復、復元され今に至っているようです。港に面した正面はおみやげ屋さんやブティック、奥にまわるとギャラリーや工房などクリエイティブなお店も並んでいます。
建物はその古さからか、面白いくらいに傾き、歪み、軋んでいます。こんな階段登れるの? というようなところも…地震がないからこそなのでしょうか。
ブリッゲンのすぐそばはマーケットになっていて、美味しそうな魚介類を目玉の飛び出る値段で売っています(笑)
ブルーベリーやラスベリー、チェリーなど北欧らしいフルーツも。
ちょっと抵抗を感じながらも、晩ごはんにします。タラバっぽいカニとムール貝、これにビールでチップ込み500NOK!! 味は美味しかったのがせめてもの救い…
観光客向けのぼったくりかと思うところですが、通りがかりのマックを覗いて104NOKという値札を見てみれば、まぁそうとも言い切れないのが悲しいところ。日本のマックの感覚で換算すれば、先ほどの海鮮500NOKは3,000円くらい?
スーパーで買物もします。明日お土産にするものを買い込むので、その下見です。
まもなく空港まで延伸するトラム。
小さいながらも重厚感のあるベルゲン駅。ソグネ・フィヨルドから帰ってきたと思しき旅行客が列車から降りてきます。
駅の窓口で明日のソグネ・フィヨルド観光の空きを確認すると、まだ空いているとのこと。明日は当初の予定だとハダンゲル・フィヨルドのノールハイムスンに行くことにしていたのですが、旅の前半が消化不良になってしまったので、あえて定番の観光スポット、ソグネ・フィヨルドに行って満足感を高めようかとも思ったのですが、ソグネ・フィヨルドに行くと早朝7時前の出発、帰着は21時前と丸一日必要になります。ベルゲンももう少し歩いてみたいし、買い物もしたいし…ということでやはり当初の予定通りハダンゲル・フィヨルドに行って、夕方前にはベルゲンに戻り、散策と買い物の時間に当てることにしました。やはりたった7日間でノルウェーはきつい…
部屋に戻ってマーケットで買ってきたベリーを食べます。これは日本で買うより安かった。
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